翌16日。
この日はこのマイカーを釧路まで取りに行こう企画?で唯一、一旦ちょっと戻る日。
と言うのも、せっかくここまで来たので知床半島を満喫しよう、と、ウトロから知床半島のクルージングツアーに申し込んでたんです。
まずは7:30頃に宿の朝食
クルージングツアーは9時集合だったので宿を出たのが8時ぐらい。
ウトロ港には余裕を持って到着しました。
今回のクルージングのお世話になるのは、ゴジラ岩観光さん。
集合時刻になるとツアー客が部屋に集まり、乗船説明を受けました。
そして9時15分に移動して乗船開始。
私は予約が早かったからなのか第一陣(遅い予約の人や当日参加の人は第二陣で、しかも予約順に列を作るので、予約が早い人ほど良い席に座れる)。
席は列の順なのですが私は第一陣としては割と後の方。進行方向右側がベストの席で、二階の右側がオススメされたのですがそこは早めに埋まりそうとのこと。
もう一つオススメされたのは船の前方。ここは揺れるから船酔いする人にはお勧め出来ないけど、酔わない自信があるなら実は一番眺めがいいと。
私、乗り物酔いってしたこと無いので、迷うこと無く先頭に。右側は僅差で奪われますが、最前列左とかなりいいポジション(最前列は左右1つしか席が無いので右に座ろうが左に座ろうがビューとしては最高と言える)。
と言う事で知床岬クルーズスタート。
往路は海岸に沿うように知床岬方面に移動していき、名所を解説してくれました。
不思議な形の岩や滝、山々、大自然が作った造形美に圧倒されます。
知床半島は、根室湾側とオホーツク海側に分かれるのですが、このオホーツク海側は半島からすぐに水深がもの凄く深くなるらしく、そのせいもあって岩が波や流氷に浸食されて独特の形状になるのだそうです。
途中、有名なカムイワッカの滝や、ヒグマのスポットも。
と言う事でなかり時間をかけて知床岬に。
いやー、特に何が凄いとか言われると難しいのですが、実際この目で見ると圧倒されます。
自然が作る物って凄いなぁって。これ、人が何かしたらダメな場所だなぁって。
と言う事で、知床岬滞在は数分ですが、そこから直ぐに折り返します。
帰りは殆ど一直線にクルーザーをぶっ飛ばして1時間ぐらいでウトロ港に戻りました。
天気も良くてとても満喫出来たのですが、それでも、各名所の滞在時間は10秒~20秒とホントに短時間だったので、思ったように写真を撮れなかった場所もあったのが心残り。なのでもう一度行きたいですねー。
こちらがゴジラ岩観光さんの名前の由来となったゴジラの形をした岩
クルージングが終わったのが13時前。ウトロの港近くのご飯やさんで昼食です。
一応ウトロの観光ホームページに出てた店の一つを選んで、お刺身定食を。
が、、、、味はまた微妙だ、、、、鮮度もイマイチでしたし、なによりこれ。
ビニールです。白い貝を食べようとしたらくっついてました。
これ、つまりパックした物をカットしたって事ですよね。
この定食1600円。実際味もイマイチだなぁと思っていたので、確証に変わりました。地元で揚がってませんね、これ。
これは美味しくないわけだ、と。
昨日のランチも酷かったけど、今日のランチも最悪ですわ。これなら築地で1000円出して刺身定食食った方が遙かに美味いもん食えます。
適当な商売しやがって。
やはり北海道だから海産物は無条件に美味い、は嘘ですね。断言していいけど、クソみたいな店はある。それも観光ガイドに出てるような店(と言うかウトロの観光ホームページに出てる)。
観光地で食べると確実に観光地価格で、かつ、美味しくないです。今の所、過去の北海道の記憶を考えても8割ぐらいの確率でこの法則は正しいと思う。
北海道の海産物だから美味い、って言うイコールで語る人の味覚は全く信用できないとも言えます。プラシーボにやられてませんか?って。
てかね。そもそも日本は海に囲まれた国ですからね。
海のある地域で魚介食べたら、何処でもハイレベルに美味いんですよ。地元神奈川の相模湾の魚だって、相当美味いですよ。
このウトロで食べた魚なら、相模湾の早川で食べるアジフライの方が数段美味いと断言していいと思ってます。早川のアジフライ舐めんなよ!!ぐらいの。早川の「大原」とか「わらべ菜魚洞」とか抜群に美味いアジフライ出してますからね。
こんなの出してたら「知床の魚ってたいしたこと無いよね?」って思われちゃいますよ?ホントにホントに。
まーランチは酷かったけど、知床五湖で気分を晴らします。
知床五湖まではウトロから車で20分ぐらい?ですかね。
そしてここでは知床五湖を歩いて散策するんです。
まずはブリーフィングルームみたいな所で、散策の注意点として、主にクマへの対処を教わります。
が、最終的には絶対は保証出来ないから自力で何とかしてね、と。
しかも、目撃情報が正しければ、3~4日に1度は散策ルートの何処かで目撃されてる計算になる。結構な確率ですよね(汗
目撃されると散策ルートは一旦閉鎖され、スタッフが安全確認に向かうそうです。
まぁ多少怖いなと思いつつ、それでも、海から見た知床を、今度は歩いて散策しよう、と五湖散策フルコースのルートを選択。
距離にして3キロぐらいのコースですが、時間としては1時間半ぐらいかけての散策でした。
5湖から順に1湖まで見ていく感じになるのですが、まー景色はホントに森の中って感じです。
森林の獣道を行く感じ(もうちょいマシですが)の散策ルートを突き進みます。
途中、野生の鹿がいました。
が、遠くでこれを見た時、視界に動く物が入った瞬間、クマか!!?とか思ってしまいました。さんざん脅されてましたからね(汗
まぁ目をこらしたらクマじゃないことが草木の隙間を通して分かったので、その後は安心して近付いたのですが(ちなみにルートを外れて近付くことは禁止されています。鹿が出てた場所が、ホントにルートの真横、一番近いところで多分10メートル未満の距離でした)、人間を全く恐れないんですね。
チラ見されたあと、無視されて(笑)むしゃむしゃと草木を食べてました。
まぁ彼らの住処にお邪魔してるのはこっちなので申し訳なさそうにそっと先に向かいました。
こうして1湖まで戻ってきました。
で、1湖まで戻ると、こうやって木造の歩道があるんですね。
この歩道に上がると、1湖が一望出来ました。
実はこの歩道はクマよけの電気鉄線があって、安全に1湖を見られる為、知床五湖全部を見る時間が無い人とかはこっちから見るようなのですが、全部見た私から言うなら、この1湖だけの見学は正直オススメしません。
ショートコースでもいいので散策ルートを歩いた方がいいです。
体力もそんなに使いません(野山の移動ですがアップダウンはそんなに激しくないですから)し、写真見て分かる様に、木造の歩道のある辺りはかなり広い平原ですが、散策コースはホントに山の中という感じです。
この雰囲気の差を考えると、木造の歩道から見える知床五湖(の1湖)は、ホントにこの地域の一つの面でしか無いと言う感じです。
ちなみに散策ルートを歩くにはブリーフィングを受けるのは必須で、250円かかります。
でも250円の価値は絶対あります。
一通り五湖を散策して駐車場に戻ると、雨が降り始めました。
ホントにタイミングギリギリセーフ。
見たいところは全部見たし、既に16時回っていましたので、ホテルに戻ることに。
戻ったのは昨晩泊まった斜里のホテル。2泊の予定でした。
この日の夕飯は、魚元さん。
席の予約の電話をしたところ、名前も聞かれず席だけ予約というアバウトさ(汗
実際、女将さん一人で切り盛りしてる店らしいのですが、結論から先に言うと、ここは今回のマイカーを取りに行くぞ大作戦で行った北海道夕飯の中で間違いなくトップの美味さですし、今までに北海道で食べた食べ物屋さんの中でもダントツでトップの美味さ。
いやホント、前日もランチを夕飯で帳消しにしましたけど、この日のランチもこの夕飯で帳消しどころかお釣りが来ますわ。
ここはメニューは無く、おまかせ、が基本です。しかも安い1500円コースが基本。それしか無いの。
で女将さんに最初に嫌いなもの聞かれたのですが、自分が苦手な豆類とかトウモロコシって話しを説明するより、今日のメニュー聞いちゃいました。
そしたら、いい鮭が入ったからそれをメインにする、と。あと採ってきた山菜もあるよ、と。
鮭!!私、大好きなんです!!今回、鮭食べられないかなぁと思っていたらこんなところで巡り会いました。しかも結果的に私史上最高の鮭と言えました。
まずはお通し代わり?に、山菜のマヨネーズ和え。
この山菜、山のアスパラ、と呼ばれているそうで(名前忘れました)、マヨネーズベースの女将さん特製ソースが美味い!
そして鮭の切り身を漬けにしたものを焼いた物と、同様に内臓を漬けにしたモツ。コレ食べて確証したのは「何?この鮭、無茶苦茶美味い!!」って事。
うわー、美味いなーって話をしたら、実は息子が漁師で、今朝捕ってきた物なのよ、と。
もちろんビールはサッポロですよ。これ最高です。
じゃがバターも女将さんの独自の味付けがされてて、これがまた美味い!!
そして出て来たすじこ。もちろん女将さんが3時間だけ醤油漬けしたという代物。すじこって言うけどほぼいくらです。
いやホントに無茶苦茶に美味い。これ、鮮度ももちろんだけど味付けも抜群すぎて、もうこれをご飯にかけて食べたいぐらい。
半分ぐらいはスジに包まれたすじこでしたけど、半分ぐらいはほぐれちゃってて、完璧にイクラです。美味い美味い。
そして出て来た「鮭のちゃんちゃん焼」。
見た目、、、私の知ってる、私の期待してたちゃんちゃん焼と違う。。。。。と言うか見た目あんまり美味そうに見えない(失礼)。。。。
が食べたらビックリ。うーむ、この香ばしい焼いた香りと味噌の感じ、抜群じゃありませんか。
行く前から絶対ちゃんちゃん焼食べる!!ってツイッターとかで書いてたのですが、まさかこんな形で食べられるとは。
女将さんに聞いたところ、私の知ってる(と言うかまぁ一般的にイメージする)ちゃんちゃん焼は、鮭の下に、モヤシやキャベツ敷いて、上にはタマネギ、ピーマンなんかと味噌を加えて焼くでしょ?と。すると野菜が多すぎて水分が出て蒸し焼きになるから、あれはちゃんちゃん焼ではなく、ちゃんちゃん蒸しなのよ、と。
(ちょっと教わったのは、水分をなるべく飛ばす為に、下に敷いた野菜を早めに上に持ってくると、野菜多めでも香ばしさは出るみたい)
なるほど。確かに今回食べたちゃんちゃん焼は、ちゃんと焼いた香ばしい感じが分かる。
しかも野菜がタマネギと茄子ぐらいしか入って無いから、鮭の味もしっかり分かる。これは美味い。こんなに美味いちゃんちゃん焼きは当然生まれて初めてでした。みその香りと香ばしい焼いた鮭の香りと味が抜群で、ごはんがモリモリ食べられそう(お酒が進みましたね)。
そんなこと思いながら食べてるうちに、カウンターのとなりに若い男性2人組が座りました。
どうやら地元の人らしく女将さんと仲良く?話してます。
常連さんかなー、と思ってたら、その客から「観光ですか?」って話しかけられまして、そこから会話してたら、どうもこの二人組は漁師さんで、片方は女将さんの息子さん。つまり、鮭を今朝捕ってきた人。
思わず「ごちそうになってます!!」とお礼言っちゃいました(笑
その後も漁師さん二人に色々話を聞けました。
すすき野は酒を飲みに行くところで、美味い魚は海に行かないと無理だよ、とか、東京で厚岸の牡蠣食べたら2つで2000円も取られたとか、サンマは釧路はいいけど、今はまだオホーツク海では捕れない(もうちょっとすると上がってくるので捕れる)とか、毛ガニはせいぜい1000円ぐらいで買うもんで、数千円出して買うのは勿体ない、とか、斜里で海産物のお土産買うなら、ここなら信用出来る、と言う店とか、あと、翌日も朝から鮭の水揚げあるから見に来たら?とか。そんな話してました。
他にも、食材は出てくるでてくる。刺身用のつぶをボイルしたものとか、刺身用の海老を唐揚げしたものとか、極めつけはキンキ(向こうではメンメ)の唐揚げ。
ちなみにキンキって高級魚で、普通にスーパーとかで1500円とか2000円とかします。
それを丸ごと唐揚げするんですから、まー良い値段しそうだよね?
ところが、これ、200円。
えっ・・・桁間違ってない?って聞いたら、材料費、タダだから、と。(息子さんが持ってくるので無料と言う扱い(汗))鮭も1500円コースに入ってるから、実質1品200円程度です。
なんだこの価格設定は(汗
女将さんが、美味い物を安く食べて欲しい、と言うコンセプトらしいのでまーひたすらに安いです。しかも美味い。いやホントに美味い。
こんなに美味くて、ビール飲んで日本酒も四合瓶で7割ぐらい飲んでしまったのですが、、、、お会計は3600円でした。
実は最初、4200円て言われたんですよ。それでもビックリするぐらい安かったので、安いなぁと思ったら、女将さんからちょっと待ったコール。
あ、計算間違えたのか。じゃやはりさすがに5000円は行くだろう、みたいな事考えてたんです(いくら料理が安いと言っても酒結構飲んでますので)。
そしたら、出て来た額が3600円。。。。。
すげーなここ。もう斜里泊まったらここしか行けないだろ、ってぐらいに。ホントにウトロの定食屋はここを見習いなさい!!
と言うわけで宿に戻って、ツインルームで遊んでました(何
















































































































