2014年11月15～16日と、石川県の羽咋を経由して和歌山のポルトヨーロッパまで一泊二日の弾丸ツアーをして来ました。
目的は石川県の羽咋市にある「コスモアイル羽咋」のボストークカプセルとレッドストーンロケット（共に実物）。そしてポルトヨーロッパのプリキュアショーです。
実は当時カメラを買い換えた（EOS 7D mark2です）のでその試写も兼ねてちょっと弾丸なツアーを計画してみました。
というわけで出発日。
11月15日、朝は8:40品川発のひかり号で米原を目指す予定・・・でした・・・
でした、が、この日は朝から新幹線はトラブル（新横浜で人が屋根に登って感電したそうです。当時あったでしょ？そんな事故が）によって運休していたらしく、軒並み１時間遅れ。
おかげさまでせっかく予約した指定席は無駄になり、米原から乗り継ぐには、本来7:40に来るはずのひかり号に乗る必要があったので渋々自由席。
しかも駅は大混乱してて、正直、どの列車に乗ればいいのかすらイマイチ分からないまま駅員さんに聞こうにも、駅員さんも捕まらず、と言う事をしていたら、20分程余裕はあったはずの品川で、殆ど余裕が無くなってしまいます。
普段なら品川の駅ナカで朝ご飯とゴールデンドリンクを買って乗るのですが、そんな余裕すらありません（結果的に自由席は当然のように満席で、米原まで立ち席でしたのでお弁当類を買ったところで食べられないけど）。
そんなわけで、初っぱなから散々な目にあいながら、20年ぶりぐらいに新幹線に１時間以上立って乗る事に。
名古屋まではずっとドアの辺りで窓を眺められる場所をキープ出来ていたのですが、名古屋からはそれすら叶わず、連結器のある辺りに立ってました。混みすぎ。
払い戻しすら無く指定席代もパーですので、なんか無茶苦茶損した気分ですが、それでも行程に間に合ってるだけよしとしましょう。
と言う事で米原で乗り換えて一路金沢へ。
乗り換えた米原駅でようやく弁当は買えましたが、乗り換え客が混んでてやはりゴールデンコーラ（アルコール入り）は買えませんでした。
しかも、事前に買ってあった指定の座席に行くと、見知らぬおばちゃんが座ってました。。。
１時間前に乗るはずだったのに、私と同じ新幹線で１時間遅れて米原に来たらしく（まー新幹線が動き出したのが私の乗る新幹線のちょい前だったので仕方ないのですが）、本来乗るべき特急の指定席には座れない（当然ですよね）ので空いてる席に座っていたのだそうです。
おばちゃんに悪気は無く、ゴネられること無く席は譲って貰ったので良かったのですが、なんか無理矢理どかしてしまったみたいで微妙に後味悪かったです（まーそのおばちゃんも結局空席見付けて座ってたみたいです→ちなみにコレは車掌さんの指示だったようなのでおばちゃんに全く罪は無いです。てか、車掌さんなら空いてる座席に案内してあげれば良かったのにね。分かってるんだよね？何処から人が乗ってくる、とかそう言う情報は）。
そんなわけで金沢で無事に乗り換え。
ここでようやくゴールデンジュースにありつけました！（移動開始から５時間経過してました）
で、羽咋に付いたらちょっと小雨。
和歌山で使う予定だった望遠ズームレンズとか着替え用の荷物を袋に詰めてロッカーに置いて、カメラバッグのみもって一路コスモアイル羽咋へゴー。
傘は折りたたみ持ってきてたのですが面倒だったのでタクシーで移動しました。
無事にコスモアイル羽咋に到着。
建物の外には既にレッドストーンロケットがそびえています！
これはアメリカ初の弾道有人宇宙飛行を達成したアラン・シェパードの乗ったマーキュリー宇宙船を打ち上げたロケットの同型実物です。上に乗ってる宇宙船部分は模型ですが、ロケット本体は実物！
これを見たくてここまで来ました。
食い入るように見ながら観察。いやー凄い凄い。
で、コスモアイルの中に。
エレベーターを上がって２階の展示室。
すると中には様々な宇宙機が展示されていました！
まずはマーキュリーカプセル。宇宙博に展示されていた物より良く出来た模型です。
実は外板は実物と同じ素材なのだそうで。
続いてボストーク宇宙船の帰還カプセル。こちらは実物です！実はこれも見たかった!!という代物。
あのユーリガガーリンの人類初の宇宙飛行もこのボストーク宇宙船を使っての周回飛行でした。
実際に宇宙を飛行して帰還した物なので表面は再突入の後で黒焦げというか大分腐食していますね。
何でこんな所にそんな貴重なボストーク宇宙船があるのか、というと、実はボストーク宇宙船は、有人宇宙飛行をした物の他に、偵察衛星として使われた物もあるのです。
人の代わりにカメラを載せて宇宙から写真を撮って帰還させてフィルムを回収する、という仕組みです。
これはその時に使った物です。ですが、基本的には同じ物なので（積み荷が人か荷物かの差です）、そう言う意味ではやはり貴重な物ですし、私自身ボストークは初めて見るのでホントに食い入るように見てきました。
こちらは旧ソ連の通信衛星モルニア1号。こちらも貴重な実物です。
実物の人工衛星が何故こんな所に？という気もしますが、これはミールの時に説明したように、実は予備機です。なので本物と全く同じで、唯一、完全に機密事項なカメラ部分とか通信モジュール部分だけは外されています。
これはアメリカのルナローバー試作車です。
れは火星や月面を走行するローバーの実験モデルとして作られたものだそうです。
そしてこちら。アポロ月面着陸計画で使われたアポロ宇宙船の司令船です。
この円錐のカプセルが司令船であり、かつ、帰還用の再突入カプセルでもあるのです。
表面にアルミ状のキラキラした素材が貼られていますが、実際に本物のアポロで使用した素材だそうで、こちらも宇宙博に展示されていたものよりリアルですね。
つづいてヴォイジャー。
深宇宙探査機として現在も宇宙の果てを目指して飛行している宇宙機の模型です。アームの長さは実は本物はもっと長い部分もあるのですが、室内に展示する関係でそこだけ短くなっているようでした。
ただ、カメラ用のアームとか原子力電池のモジュールとかは良く再現されてると思いました。
（まー実物見たことあるわけじゃ無いのであくまでも文献とか写真からの話ですが）
再びアポロ。こちらは月面着陸船です。
もちろん模型なのですが、実にかっこいい。
人類初の「宇宙専用宇宙船」として、空力的な処理を全く施してない独特の形状が、本物の宇宙船という感覚を抱かせます。
こちらは同じ月着陸船でも、旧ソ連のルナです。
ソ連は有人計画を諦めて、無人で月面に辿り着いたのですが、その時の機体の模型です。
アポロと比べ、人間が乗らない分小型に出来ていますね。
こちらは火星探査機のバイキングの模型です。
現在の探査機は自律して移動も出来るローバータイプで、最新のキュリオシティーは小型の乗用車ぐらいのサイズがあるのですが、これは畳１枚ぐらいのサイズですかね。
しかも動けません。でもこれによって火星の色々なことが分かって来たのも事実。
最後は月面車。
車輪は、本物はアルミで出来た網状のタイヤなのですが、こちらはゴムタイヤになっていますね。
１５号以降で実際に月面車を運んで月面の行動範囲が格段に増えたそうです。
そう言えば宇宙服もありました。これも宇宙船て言えば宇宙船ですね。人型宇宙船＝宇宙服、ですから。
というわけで約２時間ほど滞在して、コスモアイル羽咋を離脱。
歩いて駅まで移動しました。
実はここまで、想定より約1時間早めに移動していました。1時間早めた理由は金沢の駅前を散歩してみたかったから。
なので羽咋からは1時間前の各駅停車を捕まえて一路金沢へ。
が、数駅進んだところで、とんでもない事に気づきます。
昼過ぎ、羽咋駅に到着した時のこと、覚えてます？私、ロッカーに望遠レンズと着替えを詰め込んでたんですよ。
ええ。すっかりその事を忘れてたんです。
まぁ気づいたのは羽咋から2つぐらい先の駅。時間にして7～8分。次の駅で降りたとしても、往復20分程度。乗り換えの時間含めても25分の程度のロスです。
金沢で散歩しようと1時間余裕を持って移動してたのが幸いして、金沢から先の特急電車には間に合いそうかな、とこの時点では割と余裕に考えていました。
が、、、冷静になったんですよ。。。。ふと考えちゃったんです。
20分で戻れる。乗り換え含めても25分ぐらいのロスかなぁ。ってそのノリは首都圏の鉄道での話。
山手線や京浜東北線なら5分も待てば次の電車はやってきますし、東海道線や総武快速でも10分も待てば次が来ます。
が、ここはローカル線。次の電車、何分に来るんだっけ？？？って。
電車の中でゾッとしました。。。
これ、1時間後（と言うかこの時点でもう10分以上経過してますから、ざっくり50分後）の金沢からの特急に乗れるのか？？？って。
とりあえずそこそこ軍資金は持ってきていました。
いっそ次の駅からタクシー使うか。そうすれば少なくとも羽咋まではロスは殆ど無く戻れる。
ここでまたゾッとします。
タクシー、来るのか？？？
駅前にタクシー乗り場があって、頻繁にタクシーが来るのはそこそこの規模の駅。さっき止まった駅、無人っぽかったよね？？？駅前にタクシー乗り場なんて無さそうだったよね？？？
ヤバすぎます。25万もするレンズを取らずに行く事はあり得ません。
ですが、金沢から乗り継ぐ予定の特急は、時刻表上、その日のうちに和歌山に到達するには絶対に乗らないとダメな特急なのです。つまり、特急を遅らせると言うプランも無い。
この時点での私の焦りは、多分この年一番どころか、ここ数年で一番の焦りと言えました。仕事でもこんなに焦ったこと無いです（汗
とにかく次の駅を凝視しました。少なくとも駅員さんが居そうな駅。最低でもその条件は必須だろうと。もしも次が無人駅だったら、この駅で降りないで次に行こう、と。
幸いなことに、次の宝達という駅は友人の駅で、しかもそこそこ大きそう。タクシー乗り場ぐらいはありそうな感じでした。
なのですかさず下車。
駅員さんに事情を話してタクシー会社に連絡して貰えたら、仮にタクシーが居なくても比較的速く戻れそう。
と言うことで駅員さんに相談した所、早速タクシーを、ではなく、タイミング良く殆ど待ち時間なく羽咋に向かう電車が来るとのことを教えてくれました。
しかも、羽咋でちょっと待ち時間で金沢行きを捕まえられる、と。
そう。40分程度のロスでリカバリーできる事が分かったのです。
いやー、この時はホントにほっとしました。駅員さんがめちゃくちゃ頼もしく見えました。
早速駅員さんに宝達と羽咋の往復の切符を売って貰いまして、教わった電車で羽咋に。
こうして無事にロッカーから荷物を取り出し、再び金沢へ向かうのでした。
というわけで無事に金沢。
ここからサンダーバードで新大阪を目指します。
ゴールデンコーラも無事に確保。でも小さいでしょ？
実は日本酒買ってましたので（汗
無事新大阪。ここから、くろしおの最終に乗り継いで和歌山へ。宿のチェックインは23:30でした。
と言う訳で、今日はここまで。続きは明日のレポートへ。